その不調、女性ホルモンのせいじゃないですか?
女性ホルモンって何?
肌や髪の毛などの美しさを保ち、妊娠や出産に適した体を作るなど、女性にとって必要不可欠な物質。骨や血管にも作用し、若さをキープする働きがある一方、感情にも深く影響を与える。
女心が複雑なのは、女性ホルモンの変動のせい!?
主に卵巣から分泌される女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類。それぞれが毎月の月経サイクルの中で増減するため、それに伴って女性のメンタルは男性に比べて不安定になりがち。
一生に分泌される女性ホルモンの量は、ティースプーンたった1杯!
一生でだいたいティースプーン1杯程度という、わずかな量しか分泌されない女性ホルモン。しかもこれは毎日きちんと体内で生成された場合の話。不規則な生活やストレスなどにより、量が減ってしまう可能性も。
女性ホルモンの最大の敵は「完璧主義」と「不規則な生活」。
女性ホルモンの分泌を指示する脳の視床下部はストレスの影響を受けやすい。完璧にしようとすると心に負荷がかかり分泌が乱れることも。また不規則な生活は自律神経を不安定にし、ホルモンも連動して乱れる。
「美のホルモン」「母のホルモン」と呼ばれる女性ホルモンがある。
別名「美のホルモン」といわれるエストロゲンは、美肌や女性らしい体を作り出す働きが。一方、プロゲステロンは「母のホルモン」と呼ばれ、子宮内膜をふかふかにするなど妊娠や出産にまつわる動きをする。
彼氏がいなくても、SEXしなくても、実は分泌に影響ナシ!
SEXをすると女性ホルモンの分泌が活発になりそうだけど、これは都市伝説。愛情あるSEXで心が満たされると女性ホルモンも安定するけれど、好きでもない人とするとストレスに。心身に悪影響が起こる場合も。
20代後半をピークにあとは減り続けるだけ。それが女性ホルモン。
初潮の頃から分泌スタート。妊娠にいい時期とされる20代後半に分泌量のピークを迎え、30代前半くらいまでは安定するが、そこからは下降線。40代半ばくらいから急激に減少、閉経とともに卵巣機能も停止。
監修:松村圭子先生
成城松村クリニック院長、婦人科専門医。
月経トラブルや更年期障害など女性の不調を診察。著書に『女性ホルモンがつくる、キレイのヒミツ』(光岡書店)など。
※ anan No.1854合併号
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