仕事の疲れは入浴でリセットする習慣を

仕事の疲れは入浴でリセットする習慣を

特に、ひとり暮らしの働く女性は、夜のお風呂をシャワーだけで済ませてしまいがち。でも、体を温めて疲れをとり、いい眠りを得るためには入浴は欠かせないのだとか。
「湯船に浸かると、仕事モードで緊張した脳が少しずつ解放され、体も心もほぐれてリラックスします。また、お湯の浮力は体の疲れがとれる効果もあるんです。入浴することで体も温まり、安眠につながりますよ」(石川康弘さん)
忙しくても、毎日入浴する習慣をつければ、体にも心にもいいことがいっぱい!さっそく入浴方法をチェックして今夜から試してみて。

 

 

悩み別お風呂の入り方

 

考え事があるとき

お風呂は誰にも邪魔されたくない空間なので、考え事をするにはぴったり。41度くらいの熱めのお湯に5分ほど浸かり、覚醒作用のある交感神経を優位にして。頭がクリアになり、いいアイデアが思い浮かぶことも。冷静に考えたいときは、青色の入浴剤を入れよう。

 

落ち込んだとき

仕事がうまくいかず落ち込んでいたら、好きな香りの入浴剤を入れて、39〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり入ろう。副交感神経が優位になり肩の力が抜けるので、気持ちも和んでくるはず。入浴後は夜ふかしせずに早めに寝て、マイナスな心をリセットして。

 

体のコリや疲れをとりたいとき

疲れた体のコリには、41度くらいの少し熱めのお湯に肩まで浸かるのがおすすめ。お湯の浮力によって筋肉の緊張がゆるみ、リラックスする。また、肩や足を上下させるなど簡単なストレッチを行うと、筋肉の収縮によって血流がよくなり、体がほぐれる。

 

忙しくてお風呂に入れないとき

お風呂をシャワーだけで済ませると、体の芯が温まらないので、“手浴”をプラスしよう。洗面器に42度くらいのお湯を張り、手を入れて温めるだけ。手は足よりも心臓に近く、温まった血液が心臓を経由して全身に送り出されるので、体が素早くポカポカになる。

 

満員電車などで疲れきって帰ってきたとき

帰りの満員電車で座れず、心の疲れも、足の疲れもピークに達したら、39度で15分間入浴を。最初の5分は全身欲で浮力を感じ、気分をほぐして。残り10分は湯を少し抜いて半身浴で足の血行を促進。足に溜まった老廃物が流れ、むくみがとれてすっきりする。

 

 

入浴後

 

保湿をきちんとする

入浴中に体を洗ったり、熱いお湯に浸かると、外気や乾燥から肌を守る皮脂まで洗い流してしまう。そのため、入浴後の肌は乾燥しがち。お風呂から出たら、すぐにボディークリームなどで全身を保湿することを忘れずに。

 

白湯や常温の水を飲む

入浴前だけでなく、入浴後も水分補給はしっかりしよう。脱水症状を防ぎ、血液もサラサラにしてくれる。また、冷たい飲み物を飲むと、せっかく温まった体を冷やしてしまうので、白湯か常温の水を飲むのがおすすめ。

 

汗がひいてからパジャマを着る

入浴後は体の中が温まり、体温を下げようとして熱を放出するので、汗をかきやすい。バスローブなどを着て汗が引くまで待ってからパジャマを着よう。汗をかいたままだと体が冷えてしまうので、まめに着替える習慣を。

 

 

 

話を伺った方
石川 泰弘さん
バスクリンで広報を担当。温泉入浴指導員・睡眠改善インストラクターの資格を持つ。現在「お風呂博士」として全国で入浴・睡眠に関する講演を行い、雑誌やテレビ・ラジオにも多数出演。著書に『お風呂の達人』(草思社)がある。

 

 

※ OZ plus 5月号


 

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